大きなテキストまたはバイナリのデータを格納している Field オブジェクトの内容の全部または一部を返します。
Set variable = field.GetChunk(NumBytes)
GetChunk メソッドの構文には、次の指定項目があります。
|
指定項目 |
説明 |
|
variable |
データを受け取る文字列型 (String) またはバリアント型 (Variant) の変数です。 |
|
field |
開いている Recordset オブジェクトの Fields コレクションにある Field オブジェクトを表すオブジェクト変数です。 |
|
NumBytes |
受け取るバイト数または文字数を指定する長整数型 (Long) の式です。 |
GetChunk メソッドは、Field オブジェクトでロング バイナリ データまたは文字データの一部または全部を取得するために使います。システム メモリが制限されている場合に GetChunk メソッドを使い、long 型の値全体ではなくその一部に限定して操作することができます。
GetChunk 呼び出しから返されたバイト データは variable に割り当てられます。残りのバイト数が NumBytes に指定されたバイト数よりも少ない場合は、GetChunk メソッドは残りのバイトだけを返し、足りない部分を空のデータで埋めるパティングの処理は行いません。フィールドが空の場合には、GetChunk メソッドは Null を返します。
2 回目以降の GetChunk 呼び出しでは、その前の GetChunk 呼び出しで返されたデータのすぐ次の位置から、データが取得されます。ただし、あるフィールドからデータを取得した後にカレント レコード内の別のフィールドの値を設定または取得した場合には、ADO は先頭のフィールドからデータを取得したものとみなします。その後に先頭のフィールドに対して再度 GetChunk メソッドを呼び出した場合は、ADO はその呼び出しを新規の GetChunk 操作であるとみなして、データの先頭から読み取りを開始します。ほかの Recordset オブジェクトのフィールドにアクセスしても、Recordset が最初の Recordset のクローンでないかぎり、GetChunk の操作が不連続として扱われることはありません。
Field オブジェクトの Attributes プロパティの adFldLong ビットが TRUE に設定されていれば、そのフィールドに対して GetChunk メソッドを使うことができます。
カレント レコードのない Field オブジェクトで GetChunk を呼び出すと、エラーになります。