ServerVariables

ServerVariables コレクションは、環境変数の値を取得します。

構文

Request.ServerVariables (variable)

パラメータ

variable

取得するサーバー環境変数の名前を指定します。次のいずれかの値を指定できます。

変数

説明

AUTH_TYPE

ユーザーが保護されたスクリプトにアクセスしようとしたときにサーバーがそのユーザーを照合するために使用する認証メソッドです。

CONTENT_LENGTH

クライアントから提供されるコンテンツの長さです。

CONTENT_TYPE

コンテンツのデータ型です。HTTP クエリーの POST や PUT など、情報が既に添付されているクエリーで使われます。

GATEWAY_INTERFACE

サーバーで使用する CGI 仕様のリビジョン番号です。"CGI/リビジョン" という形式で示されます。

HTTP_<HeaderName>

HeaderName に格納されている値です。この表に列挙されているもの以外の任意のヘッダーには、ServerVariables コレクションがその値を取得できるように、必ずその前にプリフィックス "HTTP_" を付ける必要があります。

注意 サーバーは、HeaderName 内にあるアンダスコア文字 (_) のうち、実際のヘッダー部分にあるものをダッシュ記号 (-) として解釈します。たとえば、HTTP_MY_HEADER と指定した場合、サーバーは MY-HEADER として送られたヘッダーを探します。

LOGON_USER

ユーザーがログインした Windows NT(R) アカウントです。

PATH_INFO

クライアントから提供される補足パス情報です。このサーバー変数 PATH_INFO と仮想パスを使ってスクリプトにアクセスできます。この情報が URL からのものである場合は、サーバーによってデコードされてから CGI スクリプトに渡されます。

PATH_TRANSLATED

PATH_INFO が変換されたものです。パスをたどって必要な仮想-物理マッピングを実行します。

QUERY_STRING

HTTP 要求内の疑問符 (?) の後の文字列に格納されているクエリー情報です。

REMOTE_ADDR

要求を出したリモート ホストの IP アドレスです。

REMOTE_HOST

要求を出したホストの名前です。サーバーがこの情報を持っていない場合、サーバーは REMOTE_ADDR を設定してこの変数を空にします。

REQUEST_METHOD

要求を出すために使われたメソッドです。HTTP では GET、HEAD、POST などがあります。

SCRIPT_MAP

URL のベース部分を示します。

SCRIPT_NAME

実行されたスクリプトへの仮想パスです。このパスは自己参照 URL の場合に使われます。

SERVER_NAME

自己参照 URL 内に出現する、サーバーのホスト名、DNS エイリアス、または IP アドレスです。

SERVER_PORT

要求が送られたポート番号です。

SERVER_PORT_SECURE

0 または 1 が格納される文字列です。要求が安全なポート上で処理された場合は 1 になり、そうでない場合は 0 になります。

SERVER_PROTOCOL

要求情報プロトコルの名前とリビジョン番号です。"プロトコル/リビジョン" という形式で示されます。

SERVER_SOFTWARE

要求に応答している (ゲートウェイを実行している) サーバー ソフトウェアの名前とバージョンです。"名前/バージョン" という形式で示されます。

URL

URL のベース部分を示します。

解説

クライアントが上の表に示したもの以外のヘッダーを送信する場合は、Request.ServerVariables 呼び出しの中でヘッダー名の前に "HTTP_" を付けることで、ヘッダーの値を取得できます。たとえば、クライアントが次のヘッダーを送信したとします。

SomeNewHeader:SomeNewValue
 

この場合、次の構文を使って SomeNewValue を取得できます。

 <% Request.ServerVariables("HTTP_SomeNewHeader") %>
 

ループを使うと個々のサーバー変数名を解析できます。たとえば、次のスクリプトはすべてのサーバー変数名を表形式で出力します。

<TABLE>
<TR><TD><B>Server Variable</B></TD><TD><B>Value</B></TD></TR>
<% For Each name In Request.ServerVariables %>
<TR><TD> <%= name %> </TD><TD> <%= Request.ServerVariables(name) %> </TD></TR>
</TABLE>
<% Next %>

次の例は、Request オブジェクトを使ってサーバー変数の一部を表示します。

<HTML>
<!-- This example displays the content of several ServerVariables. -->
ALL_HTTP server variable =
<%= Request.ServerVariables("ALL_HTTP") %> <BR>
CONTENT_LENGTH server variable =
<%= Request.ServerVariables("CONTENT_LENGTH") %> <BR>
CONTENT_TYPE server variable =
<%= Request.ServerVariables("CONTENT_TYPE") %> <BR>
QUERY_STRING server variable =
<%= Request.ServerVariables("QUERY_STRING") %> <BR>
SERVER_SOFTWARE server variable =
<%= Request.ServerVariables("SERVER_SOFTWARE") %> <BR>
</HTML>

次の例は、ServerVariables コレクションを使ってサーバーの名前にハイパーリンクを挿入します。

<A HREF = "http://<%= Request.ServerVariables("SERVER_NAME") %>
/scripts/MyPage.asp">MyPage.asp へのリンク</A>

対象

Request オブジェクト

関連項目

ClientCertificateCookiesFormQueryString


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